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ツール・ド・熊野、バイクでライブ中継
5月31日〜6月3日まで4日間のステージレース『ツール・ド・熊野』が今年も開催されました。このレースは毎年くりらじでライブ中継を行っているんですが、いつもすんなり行くことがないんですよ。今年は私もバイクに乗って撮影することになっていたので、ドキドキもの。
まず、開催される熊野に行って去年の夏にこの地域を襲った台風12号の爪あとがかなり残っていたのにショックを受けました。がけ崩れの山、片側が崩れた道路、木や小枝が引っかかった橋、ここもあそこもあっちも水が流れたんだろうなと思われ、想像を絶する被害でした。そんな中、このレースを例年通り開催してくれた地元の方々には感謝の気持ちでいっぱいです。
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がけ崩れの跡がいたるところで見られます
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台風で倒れ流されてきた木くず

初日のタイムトライアルは0.7kmと短いのでライブ中継泣かせです。この日の中継班はタロケンさんと私の2人のみ。私はスタートでタロケンさんがゴール担当。しかし、スタートもゴールも撮影場所がないんですよ。私は溝に入ってスタートを撮影してました。この日はレース会場の音を流すことになっていたのですが、途中から音を録っていたスピーカーからアナウンス音が切れてしまうハプニング。レース途中から雨がぽつぽつ降り出して、カメラを雨に濡らさないように周りにいた人にお手伝いしてもらったり大変でした。でも、まあこんなトラブルは序の口。
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右がスタート地点で道路はコース。こうして溝にはまって撮ってました

プロローグの動画

2日目の第1ステージは冷や汗もので大変でした。この日タロケンさんは山岳ポイント、ハンスケさんは車に乗ってコース奥、私はバイク中継と言う配置でした。今回のライダーさんはくりらじでは何度かお世話になっている足立さんで、私は初めてでした。バイクの後部から立って撮影していいよと言うことだったので、途中立ちながら撮影もしてみたんですが足の位置がしっくり来ず。ずるりんと落ちたらどうしよ〜と思いつつ、撮影していたら足立さんが足を抑えてくれました。と言うことは片手運転?すごいです〜。

今回は無線が聞けて足立さんとも話ができると言う足立さん持参のアイテムを私がかぶるヘルメットの左耳側つけてもらいました。そして右側にはキナン本社にいてスイッチャーをするころんさんとしゃべられるヘッドセットがつけられていました。ころんさんと話ができるのは、カメラの映像がライブで流れている時のみ、それ以外はころんさんの声は聞こえても、こちらの声は聞こえないんです。そしてころんさんの声が聞こえない時は、回線が切れているとき。パソコンで接続しなおさないといけないんです。

この日のコースは、途中どうしても電波が入らず切れてしまう区間があるので、それを足立さんに「今映ってないです」と言いながら、私はパソコン画面を見て繋がったら「映像来ました〜」ってお知らせして、そんな感じで順調に進んでいました。ラスト3周、いよいよって時にパソコンがどうしても接続されない〜。 Wifiルーターをポケットから出してみても、うんともすんとも。使っていたルーターが繋がっているのかどうか分かりにくく、とりあえず電源を切ってONにしようとするも全く光らず。こりゃやばいっ!と思い、頼みの綱ハンスケさんがいる場所へぶっ飛ばすことにしました。集団を追い越し、ハンスケさんのいる場所へ行ったら、私以上に慌てたハンスケさんが。Wifiルーターとパソコン丸ごと交換してもらい、なんとかバイク映像が復帰できました。その慌てた様子がライブに流れているとは露知らず。その後はもう大丈夫!と言いたいところですが、 実はもう一回途中でパソコンが動かなくなったんです。それも、ゴール間近になって…。ルーターを見たらアンテナが立っていたので問題はルーターじゃないと分かり、中継用プログラムを再起動してみるも繋がらない。最後の頼みの綱でパソコンを再起動したら繋がりました。そんなこんなで、 2回も完全に私の中継は切れてしまいました。でも、何とかリカバリーできてゴールまで映せたので良かったです。それにしてもこの日は暑かった〜。暑いと中継機器は熱暴走という予想外のトラブルに見舞われるので困ります。

第1ステージの動画

第2ステージは、千枚田のコース。前日にみんなで札立峠、今年コースに加わった小森峠、そして千枚田と電波チェックのために車で試走しました。BJさんは札立峠の方を走るのは初めてだったので、「こんな上りや下りを走るのか〜」と感心してました。それで、あの辺りは電波がなかなか入らないとやっと理解してもらえました。だから、バイク映像は無理なんだって〜。第2ステージはハンスケさんがCOM2(審判カー)に乗ることになっていて、「きっと明日は酔うよ、ハンスケさん頑張って〜」なんてみんなで笑ってました。それくらいくねく
ねした道で、昨年の台風の影響で所々崖が崩れていたりして、例年以上に危険そうでした。タロケンさんは、スタートのあと車でコースを走らせ、電波のいいところで往復通過するのを撮ってゴールに戻る予定でした。私はこの日足立さんが実業団レースでバイク審判をしていたので、それを終えてからこっちのレースに合流してもらいラスト30kmくらいから私はバイクに乗って撮影。それまでは千枚田の固定カメラをすることになっていました。
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ツール・ド・熊野の名物、千枚田

当日はスタートする2時間も前、8時過ぎにぶんぶんさんの車に乗せてもらい私は千枚田へ。固定カメラを設置し、観戦の人たちと一緒にMacでライブ中継を見てました。パレードやスタート直後の映像などハンスケさんのカメラ映像に、みんなで一喜一憂。「ヤマピー がアタックした!逃げろ」「ああ、捕まった〜」と、にぎやかでした。千枚田でレースの様子が見られるなんて最高です。ハンスケさんの映像が電波の関係で見られなくなると千枚田映像に変えられるんですが、固定で置いて私はみんなとライブ映像を楽しんでいたら、ころんさんから「静止画に思われているからちょっと動かして〜」と指示が入りました。カメラを動かしたらその辺りにいた観客の人たちもスマートフォンでライブを見てくれていて、「自分が映ってる〜」と喜んでくれました。なので、はりきってカメラをターンしたら…、やっちまった〜。切れたのです、なぜ切れる〜電波!カメラを回しただけなのに。と言うわけで、カメラターン禁止命令が本部から出て、その後はおとなしく千枚田を映しておりました。
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みんなでライブ中継見てます〜

タロケンさんがゴール地点に戻るのに手間取り、千枚田映像を切ることができず。ルーターが暑くなったので冷えピタを貼ってあげようと数歩位置を変えたら、それだけでルーターのアンテナが立っておらず、気がついたら映像が切れてました。と言うわけでこの日も千枚田で2回も切れたのでした。タロケンさんのゴール映像が出たと言うことで急いでバイクに乗る準備をして、足立さんバイクに乗車したはいいものの、電波が弱くて繋がらない〜。札立峠、小森峠を超えた後の千枚田頂上の下りからレースに合流したのですが、パソコンが繋がらないので映像が流せず。先頭はニッポの2人が逃げていて、その後ろにハンスケさんが乗っているCOM2が見えたので、先頭の映像はハンスケさんに任せることに。とりあえず下りきったところで止まってもらって、後ろの追走映像を撮ることにしました。差が2分以上開いていたので、その間にルーターのアンテナを確認してパソコンを再起動させ、何とか接続OK。でも、ルーターをポケットに入れていると熱くなりすぎるので、また動かなくなるといけないから、右手にカメラとルーター&エネループの充電器を持つというすごい形で追走映像を撮ってました。ルーターのアンテナを見れば電波がなくて繋がらないのか、別の原因で繋がらないのか分かるので便利と言えば便利でしたが、手を滑らせてルーター落したら終わりだな〜って、ヒヤヒヤもの。

こちら冷えピタが貼られたルーター

追走は増田選手と清水都貴選手、トマ・ルバの3人だったので、これはちゃんと映さないと!って必死でした。千枚田の上りでトマ・ルバがアタック!トマの後ろについて、千枚田を下から上っていくのは爽快でした。地元の応援している人もちょこっと映せたのも良かったかな?アタックしたのが日本人選手だったらなおさら良かったんですけどね。千枚田の山岳ポイント(KOM)を通過し、下りへ。前日の電波チェックで下りは電波状況が厳しかったので、途中で切れるな〜と思いながら下りに突入。「ころんさんから映像流れているよ」と言われ、足立さんに伝えたら足立さんも張り切ってくれて「選手と同じラインで走るよ」って、トマについて下りをびゅんびゅん走ってくれました。下り始めはどうしてもブレーキをかけないと曲がれないので、何度か前のめりになりましたが、 私もこの下りが今映っているんだ〜と思うと嬉しくなって、カメラぶれないように必死でトマの走りを追っかけて。ころんさんから「映像止まってるけど声が繋がってるからいけるよ」と励ましてもらい、あっという間に下りきっちゃいました。何せ右手はいっぱいいっぱいの状況だったし、左手で足立さんの服にしがみついてスリリングだったけど楽しかった〜。ライブのカクカク映像じゃなくて、ビデオ録画して後からでもきれいな映像で流せたら良かったんですが、録画ボタンを押す余裕もなく…。でも、今までライブでは流せなかった下り映像が撮れたのは、やりがいがあってすごく嬉しかったです。カクカクですが後から見てもあの下り映像は楽しめますよ。その後、ころんさんから先頭にいたハンスケさんの映像が出ないとの情報を受け、本当なら後ろの日本選手たちも映したかったのですが、やっぱり先頭映像は必要だろうと2分30秒差の先頭を追ってもらいなんとか合流。ゴール直前まで2人の走りを撮影しました。それでこの日は終了。

■第2ステージの動画 後半の10分くらいから千枚田の上りに入って下りになります!

最終日の太地、私はKOMの定点カメラでバイクはハンスケさんに乗ってもらいました。この日もすごく暑くて影がなく、私は機材が熱暴走しないように必死だったんですが、周りの人たちは私が熱暴走しないかと日傘さしてくれたり、冷たいお茶くれたりと心配してくれました。みんなありがとう!KOMはかなり遠くから選手たちが来るのを映せ、一ヶ所復路も映せる場所があるので結構忙しいんですよね。さらにこの日は本部のパソコンの調子が悪く、カメラが映っていてもころんさんの声がみんなに聞こえなくなり、誰のカメラが使われているかとかは、携帯でやり取りすることに。バイクに乗っているハンスケさんだけは状況が把握できなかったので、結構大変だったと思います。太地でも観客の人たちはPCやスマートフォンでライブを見ていて、楽しんでいました。私もライブ映像見ながら、もうすぐ来るな〜とか分かったし、今回最後までKOMにいたのでゴールに戻れなかったんですが、最後ゴールシーンが見られたのは良かったです。

第3ステージの動画

今年の熊野も色々ハプニング続きでしたが、去年よりいい映像が流せられたので良かったです。今後はもっと画質が良くなって見やすくなるといいんですけどね。スマートフォンが普及しているので、これからはどんどんライブ映像の重要さが出てくると思います。生中継されていることで選手たちにも張り切って走ってもらいたいです。来年は日本人選手の活躍を映せるといいんだけどな〜。

| 自転車の話 | 15:03 | comments(2) | - |
コメント
中継お疲れさまでした!
現地に出向いていても一か所で全部見られるわけではないので
ライブ中継はとても助かりました。
千枚田でレース見ることができて本当に良かったです。
選手たちを待ってる間のワクワク感も最高ですね。
ツールの山岳ステージも見に行きたくなりました。
そしてchihoさんに会えて嬉しかったです〜!!
| catosat | 2012/06/06 9:36 PM |
> catosatさん
こちらこそ、やっとcatosatさんとお会いできてお話しすることができて良かったです〜。千枚田でも皆さん、ライブ見て楽しまれたので、やりがいがあって私も楽しめました。ライブ中継見ながら、レース生観戦なんて、ヨーロッパでもグランツールくらいしかないレース観戦の楽しみ方ですねぇ。
| Chiho | 2012/06/08 11:16 AM |
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